今回は各界をじわりと揺るがしている伝承リンについてです。
いよいよ今日16時に迫りました伝承英雄召喚ですが、肝心の新規伝承英雄が、総選挙などなど含めて5人目となるリンさんだと発表されたときはやや荒れしましたねー。
今までも散々「覚醒ifブレム」とか「トラキアは無視か」であったり、「いまだ超英雄のひとつも追加されない初代主人公(笑)」、「初期剣キャラの中でも微妙(笑)」「しかも星4、3落ち(笑)」みたいなキャラの扱いの下手さによる不満は数多く存在していました。
(いちおう断っておくと、私はマルス大好きですよ! なればこそです)
FEHに限らず昨今のFE全体にとってけっこう大きな問題である(と、個人的には思っている)キャラの扱いの差ですが、FEHにおいては超英雄や、恒常の別ver実装などに偏りが見られ、贔屓されている英雄とそうでない英雄の今までの待遇に不満をもっていた人たちが一気に爆発した……という構図でしょうか。
このタイミングでの伝承英雄リンの実装は悪手だったのか?
と問われれば、方々で炎上のようなかたちを見せている以上イエスとしか言えませんが、
ではどうするべきだったのか、という観点で考えたとき、この采配は軽率に否定すべきものではないな、という意見に至りました。
まず、リンへの主な批判意見をまとめると、
「5人目の実装はあまりに多すぎる!」 この一点に尽きます。
総選挙verの通称「弓リン」が実装当初から幅を利かせ、単純な強さという点ではほかの弓キャラの価値を大きく薄めていたこともあり、リンの優遇具合には特に辟易していた人も多かったのでしょうね。
で……。
5人目という数字はどれほどなのか?
多いには多いんです。もちろん大多数の英雄さんは1verの実装しかされていないし、そもそもの実装を待っている方もたくさんいます。
まずは、俯瞰するために3人以上実装されている英雄さんをまとめてみます。
5人:リン(通常、花嫁、総選挙、バレンタイン、伝承英雄)
件のリンさん。今回の伝承で全色が揃い、兵種的にも隙がありませんね。
4人:クロム(通常、イースター、クリスマス、聖騎士)
ルキナ(通常、イースター、仮面マルス、総選挙)
覚醒親子です。仮面マルスは通常ルキナの基準値と同じステータスに加え、スキルは持たず 戦渦報酬による配布、という点から枠に含まない、との向きもあります。
3人:ロイ(通常、総選挙、バレンタイン)
アイク(通常、総選挙、伝承英雄)
男ルフレ(通常、クリスマス、ギムレー)
女ルフレ(大英雄、水着、伝承英雄)
アクア(通常、舞踏祭、正月)
タクミ(通常、正月、大英雄)
マークス(大英雄、イースター、水着)
カミラ(通常、イースター、正月)
以上、3人以上実装されている英雄のリストですが、リン、ロイ、アイクを除くと覚醒、if(主に暗夜)の英雄で構成されています。
最近まで(後述します)超英雄のほとんどがこの2作品だったこともあり少し異質にも見える分布になっていますね。
そのなかでリンは、比較的古いキャラにもかかわらず人気、認知度、運営の推しなどあらゆる観点の優遇要素を備えていることがわかります。(なぜか、というと、スマブラへの参戦や海外票などいろいろありますが今回は割愛で)
個人的に、総選挙英雄はユーザーが投票で選んだもので、数には含めなくていいとも思うのですが、「総選挙を含めたうえでバランスをとれ」派の意見も納得できるものではあるので難しい限りです。
と、材料をある程度揃えたところで、なぜ今回の伝承リンが叩かれるまでになってしまったのか?
不満を持っている人の立場を分類、分析してみようと思います。
みんながみんなそう、と言ってるわけではないので、各自後ろに(の一部の方)を入れてね。
1、そもそものキャラ贔屓体制に飽き飽きしている派
今まで実装された英雄の総数が245人。そのうち超英雄などで重複して登場したのはだいたい70~80人程度です(寝ぼけた頭で英雄図鑑数えただけなので曖昧ですみません)。
そこに割く労力があれば新規の英雄をつれて来られたであろうことは言うまでもありません。
もっとも、今回は伝承英雄という特性上、ここで新規キャラをぶつけるのはリスキーに思えますし、そうなるとここで叩くのはやや筋違いにも感じますが、今まで一番不満を蓄積させてきたのはこの派閥です。
周りで既存の英雄に別verが次々実装されていくなか、推しキャラがいつまでも実装されない悲しみは容易に人の心を傷つけます。
また、主役級のキャラだけでなく脇を固める渋い面々もFEの大きな魅力のひとつですから、この部分に不満を持ちながら今のFEHと付き合っている人は意外と多いのではないでしょうか。
2、暗黒竜・紋章、封印のファン
この派閥に関しても、「仕方ない、存分に怒れ……!」という気持ちでいっぱいです。
マルスが作品の不遇さを象徴している暗黒竜・紋章に、
最後のキャラ追加は大昔、もはや全員が初期キャラの風格を放つ封印。
どうかここに該当される皆様は、好きな音楽でも聴いて心を落ち着かせたのち、フェーくんに直接文句を言って、おいしいもの食べて今日は早めに寝てください。
3、覚醒、ifから入った新規エムブレマー
気持ちはわかります。私も聖戦トラキアあたりは未プレイなので、盛り上がられてもついていけない……、みたいな後ろめたさがあります。
新規さんの確保はなにより大事ですし、覚醒のヒットがあっての今のFEという面もありますからね。知らない作品出身だったとしても運用してみて初めてわかる魅力もありますし、機会があればぜひ過去の作品にも触れてみてほしいです!(分析かこれは)
と、このようなところでしょうか。
「俺はこのどれにも該当しないッ! だがたしかに、リンへの不満があるッ!!」というあなたはどうか私に告げてください。自分の至らなさを痛感し天を仰ぎながら追記します。
さて、ここからは、私のリン擁護タイムを始めさせてください。なんならここからが本題です。
先に言っておきますが、私が初めてまともにプレイしたFEが烈火なのである程度擁護バイアスがかかっています。
1、総選挙1位の人気キャラである
第1回英雄総選挙にて、男女合わせても一番の票数を得ているリンが、ほかの英雄より実装数多くなるのは当然といえば当然です。
これがぶっちぎりの実装数であれば叩かれるのもやむなしですが、横並びになったのをひとつ抜けた、程度のものですから、「贔屓キャラ!」と叩くのは早計に思います。
2、初の属性弓を実装するうえで無難なところ
以前から、属性弓が実装されるというアナウンスはされていました。
初の属性弓で、かつ緑属性の伝承英雄である。この条件を満たせるキャラはリン以外にいないのではないでしょうか。候補を列挙してみると、
タクミ:風神弓が風属性を連想させ、緑にはふさわしいが、伝承英雄の格か、となると兄のリョウマやカムイを差し置いて実装に踏み込むほどではない。
アルム:実装数のバランス、セリカとの兼ね合いも考えると悪くないが、固有の弓がないのがネック(リンにもないけど)
ヒーニアス:エフラムが来たうえで現れるとなると、サカの風などとは比べ物にならない風が吹きつけることだろう。きつい。
あたりでしょうか。
その点リンは、「ミュルグレという超カッコいい弓を封印から強奪している」「主人公なので伝承英雄としてもふさわしい」
と、とても無難な落としどころなのです。
結論
(ほんとはもう1項目書くつもりだったのですが、時間オーバーということで……)
ここでリンを実装する判断はあながち間違ったものではないということ。
叩くならリンではなく、「売れるから」と人気キャラばかりを追加するISであること。
このへんを理解したいただいて、今後のFEHの展開を考えるきっかけになれたら嬉しい限りです。
明日かあさってあたりにもう一度この記事を見ていただいたら、なにかと加筆修正されているはずですので、それでもなにか足りないところ等ありましたら意見をお寄せください。
それでは、「等」を変換で探すのに3分かかったぐらい眠たいのでこのへんで。
ありがとうございました。
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