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2018年1月19日

switch「ゼノブレイド2」 レビュー 圧倒的物量と広大なフィールドの超ボリューム! 王道ストーリーの傑作。



2017年12月1日、モノリスソフト開発で任天堂から発売された「ゼノブレイド2」。
Wiiで出た「ゼノブレイド」の続編として発売されたが、前作との直接的繋がりはない。ということになっている。
少なくとも「ゼノブレイドクロス」で仲間キャラのリンがモナドの耳飾りを着けてたあの感じよりは濃い繋がりはありそうだけど。

昨年3月の「ゼルダの伝説  ブレスオブザワイルド」のマップ制作に大きく関わったモノリスソフトの技術が遺憾なく発揮され、サブクエストの物量、やや哲学的範疇に踏み込みながらも結局は男と男のぶつかり合いだったり、ヒロインを守りたい、願いを叶えたい!  な男の願望ド直球で熱いストーリーなんかは非常に魅力的で、ここまで高水準に要素がまとまっていて、日本だけではなく世界で見てもかなり評価できるゲームだと、私は声を大にして言いたい。

モノリスの大仕事を称え、このゲームをまだ買っていない買うべき人たちに少しでも声が届けばと願いを込めつつ、このゲームを語る上で外せない要点をなるべくまとめたレビューをしたいと思う!



まず合う合わないがはっきりとわかれそうなのはそのボリューム。マップが広大で、ランドマークやロケーションを探し求めて歩き回る「冒険感」は他のゲームの追随を許さない。
純然たるオープンワールドではなく「巨神獣」と書いてアルスと読むDQNネームバリバリの生物たちの背中や体内がそれぞれエリアになっていて、異なるエリアへはスキップトラベルで移動する方式をとっている。
エリア毎にガラッと変わる風景はゲームを進めていく上で常に新しい世界の広がりを感じさせてくれる。
その一方で、マップの全容はそのエリアに入った時点で明かされていて前作「ゼノブレイド」や「クロス」のような開拓感が足りない。
また、ミニマップは高低差がわかりにくく、目的の場所は高いとこにあるけどどうやって登ればいい!  教えてくれ!  となることも。
ある程度ゲームに慣れていればそこまで困ることはないと思うけど、注意すべき点ではある。

「ゼノブレイド2」のボリュームの根元はマップだけではない。冒険の途中で訪れる各所でのサブクエスト、サブクエストの解決や、アイテム売買で上がる街の発展度、店に売られる商品を買い尽くすことでその店の権利書を手に入れオーナーとなって冒険をより有利なものにできたり、パーティー外の余ったブレイドを「傭兵団」として派遣し各地の問題を解決する……など、ゲームの進行に伴ってできること、やるべきことが続々と増えていく。
メインのストーリーを進めつつ、これらのタスクを効率的にこなしていく……。
そんな忙しさの上で成り立つゲーム性が好きな人には控えめに言ってマストバイです。

そして一見複雑、しばらくして馴染んだと思えばまたワケわかんなくなる戦闘システム!
説明したいんだけど、わかってるつもりなんだけど、いったい何がドライバーアーツで何がなんとかコンボなのか、とか正直さっぱり忘れてしまったので曖昧な説明しかできない。
ざっくり言えば前作でいう「アーツ」を繰り出せばゲージが貯まるので、必殺技を撃つ!
すると特定の属性の必殺技に繋げることができるのです、そして三段階目のフィニッシュを決めることで、なんと相手の周りに最後に決めた必殺技の属性と同じ色の玉がふよふよするではありませんか!
この玉、たしか属性玉といって、パーティーゲージが最大まで貯まったときに使えるチェインアタックという連携技で割ることができる。
通常、チェインアタックは味方内で一週して終わりなんだけど、属性玉を割り続ければ二週目三週目と攻撃を続けられるのだ。
これが絶大な威力で、戦闘の大きなダメージ源になってくれる。そこに気付くまではなんか敵体力高いなーって感じだけど。
チェインアタックの魅力に取り憑かれてしまえば最後、体力の高い雑魚どもや縄張りバルバロッサどんとこいな恐怖の戦闘マシーンにあなたは変貌するでしょう……!
……とは言ってみたものの、一戦闘に時間がかかりすぎるという側面もある。格上の敵に準備万端で挑もうものなら、いつの間にか明後日になってしまう!(もちろんゲーム内時間)
でもでも、仕様を理解した後になって初めて堪能できる奥深さや今までの試行錯誤を繰り返す感慨は他のゲームではなかなか味わえるものではありませんよ!

そしてひとつもの申したいのがブレイド同調システム。やや安直に昨今のソシャゲのガチャ要素を取り入れたようにも見えるそれには、RPG史上でも画期的な長所がある。
それは、プレイヤーによって旅を続けてきたブレイドの歴史が違う、ということ。
同調というガチャの形態をとることで、ある人が最初に手に入れたレアブレイドをある人はストーリーの終盤で手に入れる……。プレイした思い出を他者と共有するときに、ストーリーの展開とか秘境の話は共感できるけど、そこで一緒に旅をしたブレイドは人によって様々。
その自分だけの思い出という特別感が、最適解を求められがちな現代のゲームにおいてすごく良い体験になる。
レアブレイドが同調できる確率が後半になると流石に渋すぎだろうって感じなのは否めないけど、このシステムは本当に画期的だと思う。
過去に二者や三者択一で味方を選ばせる、みたいなのはあったけど、そこが完全にガチャなのは恐らく初めて、……だよねたぶん。
レアブレイドにしろメインキャラにしろ、アニメに近いキャラデザに抵抗がある人もいるかもしれないが、よほどアニメが嫌いじゃなければすぐに慣れると思うので安心しよう。


なかなかに文章量が多くなってしまったので、ここら辺でまとめに入りたい。
「ゼノブレイド2」は「ゼノブレイド」プレイ済みで、ゼノブレイドみたいなゲームがやりたい!  って人はswitch持ってなくても買うべきゲーム。
積みゲーが多い人やとにかく時間が足りない人にはオススメできないかも。
クリアに早くて60時間、まったりやるとその倍とか平気で持っていかれるので、クリアにどれだけかかるやら……、って感じで。
少しUIに不満こそあれ、このレビューで何か惹かれるものがあった人には、きっとその感情以上に得るものがあるはず。
語りきれなかった魅力もたくさんあるので、ちょっと悔しいが色々な人のレビューも参考にしながら買ってほしい。
物量に押されるあまりレビューがだいぶ遅くなってしまったが、少しでもこのゲームを遊ぶべき人に届くことを願っています。




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